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学長からの式辞

福岡教育大学の創立六十周年記念式典及び教職大学院開設記念式典学長式辞

 本日、福岡教育大学創立六十周年記念式典及び教職大学院開設記念式典を挙行するに当たり、文部科学省高等教育局高等教育企画課長義本様、福岡県副知事海老井様、福岡県議会議長今林様、宗像市長谷井様、福岡県教育委員会教育長森山様をはじめ多数のご来賓のご臨席を賜り、また、これまで本学に対し、ご指導、ご協力、ご支援をいただいた多くの関係の皆様のご出席のもとで、かくも盛大に式典を挙げることが出来ますことに、福岡教育大学を代表致しまして、心より厚く御礼申し上げます。

 さて、本学の歴史は、明治六年(一八七三年)に発足した「学科取調所」に始まります。明治九年には福岡師範学校となり、明治三十六年には女子師範学
校、明治四十一年には小倉師範学校も開校されました。やがて大正十年には後の青年師範学校となる実業補習学校教員養成所も始まり、昭和二十四年には、国立学校設置法に基づいて、それらの流れをくむ福岡第一師範学校、福岡第二師範学校、福岡青年師範学校を統合し、新制大学、国立大学福岡学芸大学として発足しました。昭和四十一年度に国立大学福岡教育大学と改称し、平成十六年度からは、国立大学法人福岡教育大学となりました。
 本年六月一日が、本学が国立大学として発足して六十年目の節目の日であり、今日ここに創立六十周年記念式典を挙行する運びとなったわけであります。

 しかしながら、母体となった「学科取調所」からの長きにわたる歴史を振り返れば、実に百三十六年の間、本学は、一貫して教員養成をその使命とし、優秀な教員を数多く輩出することを通して、教育界の発展に大きく貢献して参りました。現在では、学校教育教員養成課程に加えて、平成三年度からは総合文化科学課程、平成十一年度からは生涯教育課程として生涯学習社会において活躍する教育者も養成しています。

 一方、近年の社会の様々な変化に伴って、学校においては、子どもたちの学ぶ意欲の低下や社会意識・自立心の低下、社会性の不足、いじめや不登校などの深刻な状況といった教育現場の抱える複雑・多様化した課題が噴出しています。これらの課題に適切に対応するためには、より高度な専門性と豊かな人間性、社会性を備えた実践力のある教員を養成することが新たに求められています。そこで、本学は、九州地区で唯一の教員養成系単科大学として、それらの養成に応えるために、関係機関の協力を得ながら教職大学院設置に向けて取り組むことにいたしました。おかげで、本年四月から、大学院を改組し、従来からの修士課程に加えて、教職大学院として「教職実践専攻」を新たに開設する
ことができました。
 この間ご指導、ご協力下さいました関係の皆様にこの場をお借りして、あらためて深く感謝申し上げます。六十年前において、世界に先駆けて学校教員を大学で養成するという決断
は、先見の明を持った大変先進的な取り組みであり、その中で本学が誕生しました。しかし、今や学校教員を大学院において養成することが、新しい時代の教員養成として世界的な趨勢となっています。

 本学は、奇しくも創立六十年の記念すべき節目の年に教職大学院を開設することができ、「新しい福岡教育大学」として新しい時代の教員養成に向かって、さらに大きな一歩を踏み出すこととなりました。

 本学は、教職大学院開設を機に、新しい時代の使命を自覚し、引き続き地域の教育委員会をはじめ学校等デマンドサイドの協力を得ながら、連携をより一層強化し、現代社会において、真に必要とされる質の高い教員養成及び教育者
の養成に全力を挙げて取り組んでいく所存です。

 最後になりますが、本日ご参会の皆様方をはじめ、本学の永きにわたる歴史を築き、支えて下さったすべての皆様に感謝申し上げますとともに、これからも、更なるご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申しあげ、式辞といたします。

平成二十一年十月二十九日
国立大学法人福岡教育大学長 大後 忠志

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