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平成31年度入学式 式辞 (平成31年4月3日)

 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。

 福岡教育大学の教職員を代表して、みなさんのご入学を心より歓迎いたします。

 ご家族の皆様には、めでたく今日の日を迎えられましたことに、お慶びを申し上げます。そして、本日ご臨席を賜りました来賓の皆様にも、厚く御礼を申し上げます。

 本日ご入学のみなさんは、本学教育学部と大学院教育学研究科の新入生に加えて、特別支援教育特別専攻科のみなさんと外国からお見えの教員研修留学生の方々です。
 本学で過ごされる年月は、みなさんの所属により、1年間から4年間までそれぞれに異なります。目標に向かって、今日から学びを始めていただきたいと思います。
 
 その学びについて少しばかりお話しします。大学での学びで大切なことは、「チームで学ぶ」ということです。同級生と、先輩や後輩と、何より先生たちとチームを組み、みんなの力を寄せて、課題を見いだし、解決するための情報や知識を探しだし、解決へ向けての探求を進めるのです。チームで探求することは、決して易しいことではありません。なぜなら、チームの構成員全員が探求に参加することが求められるからです。チームを組むことは、学びを人任せにすることではありません。解決を他人に任せることではありません。チームを組む目的は、よりよい解決を見いだすことであり、より早く解決することを求めるからです。

 チームを組むためには、構成員間の意思の疎通、コミュニケーション力が大切であり、そのような能力を身につけるためには、幾度となく経験を積む必要があります。大学は世界の英知が集まる場であり、新しい知識が生まれる場なのです。このような場だからこそ、チームで学ぶ経験を身につける絶好の場といえます。
 今や、孤軍奮闘の時代ではありません。スーパースターだけが活躍する時代ではありません。皆でチームを作り、知識、技能を結集して解決していく時代なのです。
 
 チームを組んで学ぶことに加えて、学びの質を高めることが必要です。
 半世紀ほど昔であれば、人より多くの知識を蓄え、活用すればよいことが数多くありました。即ち、知識の量を競った時代です。しかし今はまるで違います。インターネットの時代です。コンピュータは莫大な知識との結びつきを可能としました。したがって、自らの頭の中に蓄える知識の量ではなく、何のための知識なのか、何ができる知識かという、知識の本質にこだわる必要があります。新たな知識に気づくこと、知識の獲得の仕方、そして、知識の活用の仕方を学ぶ必要があります。
 実はこのような学びは、2020年から実施される、小学校の新しい指導要領でも重要視されています。そこでは、主体的、対話的で深い学びを通して、何ができるようになるかを明確にすることとなっています。学び続ける教師だけが、新しい時代を切り開いていく、児童、生徒を教え続けることができるのです。

 子どもたちとともに、このような学びを行う教師を目指すならば、学びにあたって「なぜだろう、本当だろうか」という問いを抱き、それを解明することの繰り返しを経験することが必要です。そのためには、ぼんやりと社会や自然を眺め、問いを抱かないようではだめだということが理解できるでしょう。その意味で、人の教育に関わるためには、まさに、主体的な学びを身につけることが大切なのです。

 最後に本学のことについてお話しします。本学は、今年、開学70周年を迎えます。義務教育に関する、九州の教員養成拠点大学として、豊かな知を創造し、力のある教員を育てることを基本的な理念としています。本学のカリキュラムは、実践的指導力の育成・強化を図るように構成されています。みなさんは主体的に学んでください。加えて、正課外の活動として、全ての学生が参加できるように、ボランティア活動の支援を行います。また、学校現場で実践可能な英語コミュニケーション能力の習得や、留学に必要な英語力向上を目指す「英語習得院」を設置しました。
 これらにより、みなさんの卒業時には、教員就職率90%を実現するように、教職員、総力を挙げて取り組んでいます。新入生のみなさんは、必ずこの正課外の活動に、意欲をもって参加してください。
 みなさんは大学での学びも人任せにしてはいけません。大学が用意したカリキュラムを、受け身でこなしていくだけでは、だめなのです。大学での学びは、主体的に関わることがなにより大切です。学部のみなさんであれば、4年間を通して、教員としてどのような実践力を身につけていくのかを概観し、4年間の学びを、自ら目的をもち、計画をたてて行ってください。
 
 「チームで学ぶこと」、「学びの質にこだわること」、「計画を立てて学ぶこと」についてお話ししました。本日から学びを始められるみなさん、わからないことがあっても不安に思わず、自分がわからないことに向き合い、仲間とともに立ち向かっていく勇気をもってください。本学での学びが、みなさんの夢の実現に寄与できることを祈念いたしまして、わたくしの式辞といたします。

                                                                                               平成31年4月3日
                                             福岡教育大学長
                                               櫻 井 孝 俊

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